レモンスライムのきもち

心を言葉に正しく変換する能力がほしいですね。

歌が運ぶもの

みなさんは、何をしている時に幸せを感じますか?

私が1つ挙げるなら、歌を聴いたり歌ったりする時です。

 

大学時代はカラオケが大好きで、ヒトカラ一人カラオケ)に行くようになってからはフリータイムで7時間とかざらに歌っていました。今は4時間くらいで満足しますし、当時に感じていた楽しさの80%くらいになっている気はしますが、それでもやはり楽しいです。

 

「歌のよさは?」と問われると、曲のよさや歌詞のよさ、あるいは歌手の声質や表現力のよさなどが真っ先に思い浮かぶものです。もちろんそれらも素晴らしいのですが、私は、歌が人それぞれの思いや情景などを乗せてくれる点が大好きです。

 

例えば、私は社会人になった後のある夏に、友人と市民プールで泳ぎまくろう計画を立てて実行しました。いつもカラオケやらご飯やらといった感じに選択がマンネリ化していたので、それを打破するためです。

で、久々に泳ぎまくって疲れ切り、車で帰ることとしました。その時に車で流したCDがB’zの曲で、B’zのパワフルさに余計疲れたという思い出があります。こういう時は倉木麻衣とかでよいよねと友人と話していました。

だから私が聴くB’zの曲には市民プールの思い出がついてきます。

 

同様に、dreamの初期の曲には夏の暑さや北海道の牧場の記憶が乗っており、愛内里菜の曲には逆に春前の寒さが乗っています。いきものがかりの曲には、結婚したかった彼女の思い出が乗っています。

 

単純な歌のよさとは別に、その歌を好んで聴いていた当時の自分を呼び起こさせてくれるところが、歌の最も素敵なところだと思います。

 

カラオケでは、歌うだけでも未だに楽しいと感じますし、「そういう気分」になったら「そういう歌」を歌うのも楽しいです。忘れたくない思い出も忘れたい感情も運んでもらえます。

 

忘れたい感情が運ばれるのは困る面がありますけど、忘れたい感情はたとえ思い出しても当時の痛みを再体験するには到底至らないので、私にとっては忘れたいと言いながらも忘れたくない感情です。どうせそこまで痛まないなら、むしろ一生覚えておきたい感情ですね。

 

みなさんも、たまには「そういう歌」を歌ったり聴いたりしてはいかがですか?

私は、未来に向かって邁進するにしても、自分の足跡は常に消えないように残しておきたいなって思います。